何やら線がいっぱいのカットデータを描いているな
と思ってたんですが、こういうことでしたか。フムフム。
赤のカルプ材の裏面に溝を彫ってました。
幅100mm、奥行き800mm、深さ5mmだそうです。
一体何になるのか知りませんが、このようなオーダーがあったとのこと。
何せ3mm径の刃なので、少しずつ少しずつ、ゆっくりゆっくり
外側の四角を段々小さくしていく感じで削っていきます。
(上の写真は削り終わったところですね)
カルプ材と言えば、通常は厚みのある切り文字を制作するために
使用されることがほとんどですが、文字以外でも厚みを持たせたい場合などに
使われることがあります。
S君に尋ねたところ、表側には超有名爽快シュワシュワジュースの絵柄を
インクジェット出力したものが貼ってあるそうです。
これを4枚作って、両面で貼り合わせるみたいです。
カット面のアップはこんな感じ
カルプ材というのは硬質ウレタンのような低発泡材に塩ビの板を貼り付けたものです。芯材はライオンボード(現在は光洋ソフトボードといいますが)やソフトロンなどが有名ですね。
かなりしっかりしていますが基本的には柔らかいので、
刃先が当たった底面もキレイに削れているのがご覧いただけると思います。
これが例えばアクリルのような硬質な材料になりますと、
刃先の当たった跡がたくさんついてしまい、商品にはできません。
木材でも柔らかめの杉板などであれば、同じように加工可能です。
フォーレックスはかなり低い発泡倍率ですので、ギリギリですかね。
S君、初めての溝掘り加工の感想はいかがでしょうか?
表面の絵柄と裏の溝の位置を合わせる方法など、自分なりに考えたことで、
またステップアップできましたね。
私のやり方とは違いますが、答えはひとつじゃありません。
結果が良ければそれでいいんです。
また次の目標に向かって挑戦してみてください。
ファイト!